継手

ホースアダプターのオスシート・メスシートとは?違いを写真付きで解説!

この記事では高圧ホース用アダプターの『オスシート・メスシート』についてご紹介していきます。

こんにちは、エルボン主任です。

油圧ホースに使用する継手で『高圧ホース用アダプター(通称:ホースアダプター』という商品がございます。

油圧用の継手の為、圧力もそれなりに耐えれる継手なんですね。

形状も六角ニップルや90°形など様々な種類があるのですが、

この継手には同じ形状でも『オスシート』・『メスシート』とくシート面が違った商品があるんですね。

今回は油圧ホースに使用するホースアダプターの『オスシート』・『メスシート』についてご紹介していきます。

  • ホースアダプタのについて知りたい方
  • オスシート・メスシートの違いを知りたい方
  • どのような見た目か知りたい方

こういった方にはおすすめの記事となっております。

この記事は初心者の方に向けて継手のノート(カタログ)をコンセプトにお作りしております。

記事がわかりやすかった場合や参考になる場合は、見返しができるようにお気に入り登録していただければ幸いです。

それでは参りましょう!

高圧ホース用アダプターとは?

オスシート・メスシートのご紹介をする前に、まずは高圧ホース用アダプターについてご説明いたします。

高圧ホース用アダプター(通称:ホースアダプター)とは主に油圧ホースの口金具等に使用する継手となります。

「油圧」ホースに使用するため、耐圧もかなり高いつくりとなっております。

耐圧に関しては割愛しますが、JIS B 8363に基づいて製作しておりますのでサイズと使用条件にもよりますが、11Mpa~35Mpaまで使用することが可能です。

詳しくはJISB8360:2015 液圧用の鋼線又は繊維補強ゴムホースアセンブリにてご確認をお願いいたします。

エルボン主任
エルボン主任
このホースアダプターですが、油圧用のホースで主に使用されますが、もちろん水やエアーでもご利用することが可能です。

このホースアダプターですが、ねじの種類がいくつかあります。

  1. 管用ねじ(R・Rc・G)
  2. ユニファイねじ
  3. メートルねじ

主にホースアダプターはこの3つが主流となります。

ねじの詳細については割愛しますが、同じ商品でもねじの種類が違うと使用することができないんですね。

今回ご紹介するオスシート・メスシートはねじの種類が違っても覚えないといけないポイントは全く同じですのでご安心ください。

オスシート(オン)・メスシート(メン)について

ではこの記事のメインでもあるオスシート・メスシートの違いについてご紹介していきます。

このホースアダプターですが、オスシート・メスシートという『シート面』が存在します。

まずはシート面の違いを画像でご紹介します。

下記画像をご覧ください。

この写真のように、左側の商品がオスシートとなり、右側の商品がメスシートとなります。

画像で見たらわかる通り、ねじの先端の形状がオスシート・メスシートで異なっております。

オスシートはねじの先端に面取りが施されており、尖っているのが特徴なります。

メスシートはねじの先端の内側面取りが施されており、すり鉢状になっているのが特徴となります。

オスシートにはメスシートを、メスシートにはオスシートを使う

形状がわかったところで次は使用方法についてご紹介いたします。

このホースアダプターですが、オスシートを使うときはメスシートを、メスシートを使うときはオスシートを使うの基本となります。

これは何故かと言いますと、オスシートの尖っている方をメスシートのすり鉢状に繋げる接続方法になるからです。

エルボン主任
エルボン主任
メタルタッチとも呼ばれますね。

これはどのホースアダプターでも一緒の使用方法となります。

基本的には油圧ホースの口金具がオスシートなのかメスシートなのかを確認し、アダプターをオスシート・メスシートを選定します。

油圧ホースの口金具に繋げるのが一般的ですが、中にはホースアダプター同士で繋げたりもします。

何度もいいますが、ホースアダプターはメタルタッチでの接続となりますので、

オスシート(尖っている形状)にはメスシート(すり鉢形状)を使用

メスシート(すり鉢形状)にはオスシート(尖っている形状)を使用

この方法には変わりがございません。

オスシートにオスシート、メスシートにメスシートではシート面がメタルタッチにならない為、接続はできても流体が漏れる原因となります

そのため、必ずシート面を確認し該当する製品にてご利用しましょう。

まとめ:オスシート・メスシートはホースアダプター基本情報

いかがでしたでしょうか?

今回はホースアダプターのシート面についてご紹介していきましたが、ご理解いただけたでしょうか?

先輩や上司からアダプターを教えてもらうときに、『シート面だけは必ず確認しろ』と口酸っぱく言われてきました。

正直私はそこまでホースアダプターについて詳しくないのですが、このシート面さえ覚えていば、後は継手の形状をお伝えしていただけるだけである程度は商品を選定することができます。

ホースアダプターは色々な種類がございますが、シート面についてはどれも共通のため、アダプターを使用されるのであれば覚えておいて損はない知識となります。

これを機にシート面の構造を覚えていただければ幸いです。

ここまでご覧になっていただきありがとうございました。

ABOUT ME
エルボン主任
10年以上継手屋に勤めている営業マン。 業界歴10年以上の私が、これまでに得た知識をブログ記事にてまとめ中。 新人教育も何回も行っており、初心者の方へ噛み砕いて教えることが得意。 このブログで少しでも継手について理解していただければ幸いです。