継手って何?
どういった物なの?
エルボやチーズやユニオンは継手なの?
この記事を読めが継手のことが少しは理解できるようになります!
どうも!エルボン主任です!
配管継手を勉強しようとしている方、継手業界へ飛び込もうとしている方、継手って難しいですよね!
私も10年前に今の職場へ入社した時に、マジで何が何だか全くわかりませんでした。
ほんとこのような状態です(笑)
ですが今では営業職として色々な商品に触れたり、仕入れ先へわからないことを教えてもらったおかげで、新入社員へ教えるぐらいまでの知識をつけることができました。
そんな継手業界歴10年の私が継手業界初心者の方に向けて
- 配管継手とは
- 配管継手の種類について
- 配管継手ってどこに使われているの?
上記について詳しく解説していきます。
継手が何か気になる方や、これから継手業界に飛び込もうとしている方は気軽に最後までご覧ください。
継手とは、パイプやホースなどを継なぐ手
上にも書いた通り継手とは、パイプやホース、チューブなどを継なげる時に使う製品
それを継手(つぎて)といいます。
察しの良い方は既にお気づきかと思われますが、継手とは二つの製品を継なげることを言いますので、配管継手業界での専門用語ではなく、建築材業界や電材材業界でもよく使われます。
そして継手とはただ継なぐだけではなく、配管をL型に曲げたり配管を分岐させたりと幅広い使い方があるのです。
今度改めて紹介しますが、L型に曲げる継手を『エルボ』、分岐させる継手を『チーズ』だったりと形状によって商品の名前が違い、商品によって様々な使い方がありますが、それの総称が継手といいます。
低圧継手・高圧継手・フランジ・突き合わせ溶接継手・喰込み継手など様々なバリエーション
次は継手の種類について説明していきます。
業界で働いている方には馴染みがある名称ですが、初心者がみたら訳のわからない名称ですよね。
安心してください、ここでも初心者の方に向けて ざっくり尚且つ簡単に 覚えていただけるように説明していきます。
ここで覚えて欲しいのが下記5種類の継手です。
- 低圧継手
- 高圧継手
- フランジ
- 突き合わせ溶接継手
- 喰込み継手
本当はまだまだありますが、とりあえず配管継手初心者は上記4つを覚えていれば大丈夫でしょう。
低圧用配管ねじ込み継手(低圧継手)とは
配管継手でよく聞く低圧継手というワードですが、低圧継手とは一般的に1MPa(約10kgf)以下の流体を流す時に使用する継手をいいます。
【ねじ込み式可鍛鋳鉄製管継手(JIS B2301)FCMB(白)・FCMB(黒)】や【ステンレス鋼製ねじ込み式管継手(JIS B2308)】が一般的にいう低圧の継手となります。
勿論まだまだ低圧の継手はありますが、低圧の継手は上のような商品がメインです。
でも低圧の継手が1MPa(約10kgf)耐えれるってわかってもどこで使っているかわからないし、イマイチピンときませんよね。
よく身近な出来事や映画とかで水道管の蛇口が外れて水が勢いよくでたりしますよね?あれでも水圧は1Mpaもないんですよね。
基本的に低圧の継手とは身の回り(家やマンション)で使われていることが多い継手なんですよね。
高圧用管継手(高圧継手)とは
次に高圧継手ですが、その名前の通り高い圧力にも対応している継手のことをいいます。
高圧の継手は主に油圧機器に使用されることが一般的です。
油圧機器って言われてもピンとくり方もあまりいませんよね。
私が新人の方へよく説明しているのが、フォークリフトなど重たい物を動かしたりする時に、油の圧力を使って物を動かしたりしている製品に使われていることがあります。
【配管用鋼製差込み溶接式管継手(JIS B 2316)や油圧用21MPa管フランジ(JIS B 2291)】が俗にいう高圧継手となります。
では実際にどれぐらいの圧力が耐えられるのかといういいますと、差し込み継手なら20.5MPa(約210kgf)となります。
油圧用21MPa管フランジその名前の通り、21MPa(約210kgf)まで使用することが可能です。
って疑問に思われますよね。
上には書いていませんが、勿論高圧のねじ込み継手もあります。
ですがここには注意点がありまして・・・
差し込み継手と全く同じ形状でJIS B0203の管用テーパーねじ加工しているんですが、メーカーによって耐圧の保証内容が変わってきます。
高圧継手のねじ込みタイプの耐圧が気になる方はメーカーホームページへ観に行くといいかもしれません。
フランジとは
仕事をしていて毎日よく聞く商品、フランジ。
フランジとは写真を見ていただければわかりますが、丸い形状をしているのが特徴となります。。
このフランジという商品の使い方は、互いに合わせ外側の丸穴にボルトを通して反対側をナットで固定して使う商品となります。
なんでわざわざそんな使い方をするかというと、メンテナンスをする時にボルトを外せば着脱可能なんですよね。
その為、もし何かトラブルがあった時に大本から配管をバラす必要がなく、ピンポイントで対応することができるんですよね。
【鋼製溶接式管フランジ(JIS B 2220)】この種類のフランジが世の中で一般的となります。
圧力もJIS5K用・JIS10K用・JIS30K用など幅広くあり、用途用途によって選び使用することが可能です。
他にも色々あるのですが、継手業界のフランジとはフランジ同士を合わせてボルトで固定する商品のことをいいます。
突き合わせ式溶接継手(溶接式管継手)
次にメジャーな継手は突き合わせ式溶接継手です。
業界用語用語で言うと、『Butt Weld』略して『BW』と言います。
Butt Weldは付き合わせ溶接という意味ですね。
その名前の通り、突き合わせ溶接式継手(BW)はパイプと継手を突き合わせて溶接する継手なので、突き合わせ式溶接継手と言います。
【JIS B 2311・JIS B 2312・JIS B2313】などの種類が一般的です。
特徴しては、低圧・高圧継手は6A~100Aぐらいのサイズがありますが、突き合わせ溶接継手は100A以上の大きい口径まであります。
商業施設の駐車場のスプリンクラーの配管や、大きい工場等で使われていることが多い商品です。
くい込み継手とは
最後にくい込み継手ですが、これはその名の通りパイプなどにくい込ませ手使う商品のことをいいます。
パイプやチューブにくい込み継手をセットし、ナットを回すだけで中のスリーブという商品がパイプにくい込んでいくとで接続することが可能です。
溶接をすることもなく、取り付けする場所が狭い場所など、その現場環境に合わせて使用するいことができます。
基本構造は【本体・袋ナット・スリーブ】の三つとなります。
喰込み継手も勿論圧力ごとに違いがあり、3.5MPa(約35kgf)用や14MPa(約140kgf)用等色々とあります。
材質も銅管用や鋼管用、ステンレス鋼管用など色々とあります。
こちらも話せばキリがないのですが、ここで覚えていただきたいのは、パイプやチューブに商品をくい込ませる継手、それをくい込み継手といいます。
配管継手が日常的に使われいる場所など
では次に配管継手日常的に使われている場所ですが、上の商品の種類でも少し話した通り、
- 家の配管(水道管・ガス等)
- マンション配管(水道管・ガス等)
- 商業施設等配管(水道管・ガス・スプリンクラーの配管)
- 工場の油圧機器
- フォークリフト等の重機
フォークリフトや工場の油圧機器は見る機会がありませんが、商業施設の駐車場など上を見上げると配管が剥き出しで設置されていますので、結構わかりやすいですよ。
配管継手はニッチな業界でニッチな商材ではありますが、意外に身近なところで使われている馴染みのある商品なんですね。
まとめ:継手とは普段は目につかないけど意外なところで活躍している商品
低圧継手・高圧継手・フランジ・くい込み継手を紹介していきましたが、継手というは何度も言いますが、物と物を継なぐ商品の総称となります。
配管継手のメジャーなところは今回紹介した商品がメインとなりますが、他にも様々な継手は世の中にあります。
ですが使い方は違っても、使用用途や役割はほとんが何かに継なげるというのには変わりはありません。
継手単体では何も機能はしないんですよね。
当ブログでは色々な継手の使用用途や使い方などをご紹介していきますので、ぜひ他の記事もご覧になっていってください。
それではここまでご覧になって頂きありがとうございました。